世界で使う英会話: 戦争が嫌いだから
今日は広島に原爆投下された日ですね。そこから70年経って、今日もこうして平和に過ごせることが本当にありがたいです。亡くなられた方のご冥福を祈り、これからも平和な社会であるように一市民として微力でも行動していきたいと思います。
タイトルにある「戦争が嫌いだから」というのは、まさに、私が昔、アメリカで実際に使ったことがある会話の一つです。
まんま、
I don't like war.
と情けないですが、この英語を口にしたことをよく覚えています。
この時期は夏休みという事で、私は親がお金を出してくれて、そしてステキな学校のプログラムのおかげで、アメリカのカリフォルニア州に2週間のホームステイに行くことが出来ました(今思い返してもとってもとっても貴重で大切な思い出で、本当に親をはじめかなえてくださった皆さんに感謝の思いでいっぱいです!)
そのとき、ホームステイ先へ女子の場合は2人組で基本で、私ももちろん一人ではなく、友達と二人でホームステイをしました。
そのお宅はとっても大きくて、既にお子さんが自立されているご夫婦の家でした。
友達がまだ寝ていて、私が先にリビングに入った朝のことです。
ちょうどニュース番組が流れていました。そう、この頃のアメリカは大統領選挙の話題一色、ブッシュVSゴアのことをガンガンと報じています。
ホストファミリーの旦那さん(以下Gさん)がソファーに座っていました。
朝の日差しが差し込む気持ちのいいリビングです。
私は呼ばれて、一緒にニュースを見ていました。
すると、Gさんが私に質問してきたんです。
「みずきは、ブッシュとゴア、どっちを応援する?」
私は固まりました。
だって外国の人との会話で気まずい雰囲気になりたくなければ、政治と宗教の話題は出すな、と聞いたことがあったからです。そもそも相手からその話題を振って来ることは想定していませんでした。
しかもホームステイはまだ期間はあるんです。かといって何も答えないのも変だし、わからないっていうのも・・・といろんな思考が頭を駆け巡りました。あの気まずさ、今も思い出せる。
で、その頃、イラク侵攻のことは、日本でもホームステイ前からだったかニュースになっていたし、よく見ていたから、私は言ったんです。
「ゴアを応援します。戦争は嫌いだから」
とっても拙い英語だと思います。緊張しながら言いました。
その場は、「ふーん、そう」程度に終わったんですが、ひやひやしながらソファーを立ち上がりました。
しかし、これにはなんと続きがあって。
こちらのお宅は、民主党を応援していたんです・・・。
今ならわかる、カリフォルニアのあの地域は民主党が強い地域なんだ。
だから、適当にお茶を濁すなら、民主党であるブッシュを応援しますと言っておけばよかったんです。
そのあと、ホストファミリーの友人達が集まるパーティにも呼んでもらえたんですが、集まってる車や身につけてらっしゃる缶バッチには、ゴアを揶揄するアメリカ特有の写真加工のイラストにブッシュ応援の絵・・・何度か茶化されました。
まあ、こんな学生が下手な英語で反対派を選んだからっていじわるされることはなかったですが(ネタにはされたけど)、その当時は、“ああああー!二択で間違うとはーーー!!!”なんて思いました。
でも、その後、ホームステイから帰ってきて、こうしていきてきて、いろんなことを知っているわけでもないしいろんな課題があることだけはわかるけど、やっぱり自分の心に嘘をつかずに、戦争は嫌いだって言った自分をほめたいなって思います。
空気を読むんじゃなくて、自分の意見を大事にしたい。
あのときから、誰かに伝えられない、伝わらない、なんで私は英語話せないんだって思った悔しさを思い出します。そしてこれからも忘れずにできることをやりたいです。
難しい議論は出来ないので、見つけた格言を引用します。
There never was a good war or a bad peace.
いい戦争も悪い平和もあったためしがない。
アメリカの政治家であるベンジャミン・フランクリンさんの言葉だそうです。
いい戦争なんてないです。って言えればよかったかなあ (´_`。)