行ってよかった場所:青森県立美術館(4)
間が空いてしまったけど、青森県立美術館に行ってよかった!という話しの続き!
ミッフィー展とシャガールの大きな絵3枚がよかったんだよとしか主張していないので、通常展の話も・・・!!
しかし、前回の記事にも書きましたが、
休館期間:平成27年9月14日 – 平成28年3月中旬
青森県立美術館 より引用
とのことなので、少しでも早く書かねば!
まずは、ばーん!
ガラケークオリティですけど、この何ともいえぬ存在感が伝わればそれでいい。
ミッフィー展で、私がポストカードを買ったのはこの子です。
このすっとぼけた感じの目がいい。
ミッフィーとおばけの絵本がモチーフだそうで、このシーツ?の下に写真右上に映ってる可愛いミッフィーがいると思うとそれがまた可愛いなあと思います。
足先がちらっと見えていて、なーんか可愛い。
そして、やっぱ目ですね、シーツをおばけにする為にミッフィーちゃんが描いたのかと思うと愛嬌がにじみ出てくる。
他にもいろんなミッフィーがいるから、見て楽しいよー
またミッフィーの話しちゃったけど、気を取り直して青森県立美術館の通常展!
通常展の方がお値段はリーズナブルで、510円(大人)でした!
ミッフィー展は確か1200円ぐらいで、「倍以上・・・!」と衝撃を受けたのを思い出す。
特別展だからねー、展示数は通常展のが多く感じられました。
記憶している中で、パワーを感じられたのは、
版画家 棟方志功さんの作品!!
世界的にも評価されている版画家さんで、青森県出身だそうです。
棟方志功記念館が青森市内にあって、そっちも行きたかったーーー!!!青森市内だけでも、ねぶたの記念館みたいなのもあって、そっちも行きたかったし・・・って話を戻す。
この方の作品は、その記念館だけでなく青森県立美術館にも所蔵されていて、それがまた迫力があるんだ・・・
版画って、
- 板を削る
- インクを板に塗る
- その板の上に紙を引いて、パレンなど道具で紙を上からこすり、インクを映す
という工程で出来あがります。
とってもシンプルに言うなら、画用紙などのひらべったいスタンプですね。
元の板を作っちゃえば何枚だって刷れるんです。
2. インクを板に塗る から、紙に写すんでどうしても、紙の印象はのっぺりするなーって思ってたんですが、この人の版画は勢いが伝わってきて、あーーーーいいなーーー!!ってしばしガラス前に立ち尽くしてました。
ねぶた祭りがお好きだったようで、飾られている中にもねぶた祭りのがあったんだよー!それがまた祭りの熱気やハレの空気感や躍動感が伝わって来るんです。
今思い出してもなんかもう欲しくなる、あの感触・感覚を手に入れたい。
棟方志功さんが版画を作成される様子も館内で流れていて、それもまた観賞したんだけど、制作過程からしてひきつけられた。
ぜーーんぶ、三角刀で彫ってた!!
図工で版画やったことあったりしますか?
基本、丸刀と呼ばれる円曲の刃物と、この三角刀を使うんですけど、私が習ったときは、三角刀は名前の通り三角の刃物なので、細く木を削れるんです。
例えば人物を描く場合に、顔の輪郭をくっきりさせるために使ったり。
シャワーの線を表す時、その流れを表現するために使う。
で、あとは丸刀で削って白くしたい部分を表現する。
でも、棟方志功さんはぜーんぶ三角刀!
細い線をずっと、カッカッカッカッカッ と勢いのままに削りに削っていくんです。
手、全然止まらない。
一心不乱に削る。
三角のかどっこで削るんで、削れる量は少ないんです。だから、あれだけの大作を作るにはとてもエネルギーがいる。
でも、三角刀だからこその勢いが生きてる。
表現しようとする熱がそのまま版画に出てるなーーーって、人物やお祭りの表情がまたいいんだ。
だーれもこないから、独り占めでしたよ!!ラッキー!!
よかったなー、電車の時間がなければもっと見てた!!
次に行く時は、記念館にもぜひ行きたいです。ほんと知れてよかった。
あと、細かいけど、棟方志功さんのフロアーに行く途中に展示されていた掛け軸の絵のブルーがとっても綺麗だった。どなたの作品だったかまで見なかったけど、きれいだなーってその掛け軸をふと思い出す。
記憶しているので、他に面白かったのは、奈良美智さんのニュー・ソウルハウス!!
これねえ、めっちゃ面白い。
自分がアリスになって不思議の国に足を踏み入れた感覚だった。
韓国でこの方の描くキャラクターが人気だったと聞いたことがあります、確かにグッズによく使われるなーって思ったし。
この方の作品もたくさんあったけど、「ニュー・ソウルハウス」はあのスマホで有名なサムスンさんがスポンサーだったみたいで、さすがパトロンがいるだけある作品だなーって思いました。
ちょっと大きめの小屋っぽいんだけど、壁に絵があり、階段を上がって装飾があり、また絵があって、入って行けて・・・とそれが面白いんだよ。
アドベンチャーだよね、すぐ終わっちゃうと言えばそうだけど、お金と空間がないと作れないこの空間に作品がちりばめられて、一つの大きな作品になってるのがよかった。
一人で入っては出てと3周くらいやってました。
ほんとよかったなー!
もともとこの美術館を勧められたのも、この方の作品を見てきた方がいい!と言われたからでして。
でもね、その作品って言うのは無料で公開されているんですよ。
これです!
あ、これは「ニュー・ソウルハウス」のベランダから、つまり美術館内からの写真でした!
この作品は屋外に展示されているので、このガラスの向こうに行くことが可能です!!
ばーん!
その名も「あおもり犬」!!
弘前にもいるらしいです、おっきいよ!
大きい作品大好き!めっちゃ大迫力、この鼻先辺りにまで移動してみた!
大迫力だよねー、
何か不思議な生き物に出会う、みたいなファンタジーのシーンの主人公の気分を味わえる。神様が現れて、「そなたの願いをかなえよう・・・」みたいな場面・・・
面白い!!
この感覚をリアルで味わえるのがたまんない!
頭の中じゃなくて、全身で、目の前に今“在る”っていうのが最高!!!
これは無料らしいんで、ぜひぜひ足を伸ばしてほしい!
後、他の展示物ですと、工藤甲人さんの幻想的な作品「夢と覚醒」とか、映画のシナリオや映像やらのフロアーとか、ほんっとよくわからないけど自分の常識ってなんだっけと思わされる不可思議なフロアーとか、いろいろあってすごく楽しかったです。
目の前で、肌で、作品を感じられるのがすごーくキモチいい!!
美術館のそばには三内丸山遺跡もあるし、観光に最適だったなー!
また行きたい!!