「誕生日プレゼントねえ・・・、あ、本が欲しい!」
って言ったことがあったなあと思いだした今夜。
たまたま電車で読む本を探していたんですよ。
所有するならハードカバー!!!!!って思うんだけど、いかんせん重いので、やっぱり文庫本かなーって探していたら、遠い昔にもらった、ヘッセの「デミアン」が出てきました。
これ、確か中学生だったかの時に、
「みずきちゃん、誕生日に何が欲しい?」
って仲の良かった子に聞かれたので、
(文房具はすでに満ち足りているし、香り物は苦手だし、髪飾りは使わないし・・・)
と考えた結果、
「あ、本!なんか本、もらってみたい!」
とお願いをしたのでした!
しかし今思うとなかなかの無茶ぶりをしていたなあ(* – -)
というか、もし自分が言われたらめっっさ悩むと思う(笑)
だって、誕生日プレゼントってやっぱり相手に喜んでもらいたいじゃないですか!
が、本って趣味・趣向が合わないと完全に要らないものになりかねない!!
『あ、その作者の感じ、ムリ』と判断されようものなら、誕生日プレゼントを古本屋さんには売れないし、かといって場所を取るし・・・もらって困る誕生日プレゼントにランクインですよ。
マグカップとかもなかなか難しいよね。数がね、集まるとね、重ねられないからね!><
とか思い出しつつ、本のプレゼントってその人のセンスが問われるなーなんてしみじみ・・・
人間は今日食べたものが明日の自分の体を構成する、
なんていうけど、
今日読んだものが、今の私の思考を構成する、
って思うんですよ。
本って目に飛び込むんじゃなく、能動的に咀嚼するから、さらに思考に組み込まれる感じ!
だから、本ってかなりパーソナルな、自分を構成する要素だと思っていて、だからこそ、仲がいい友達からプレゼントされた本って記憶に残ってるんですよー。
そういえば「デミアン」をくれた子は、サガンが好きだったんだよなあ。
それで、大学生の時にふらーっと入った古本屋で何故かその子のことを思い出して、「悲しみよ、こんにちは」を買った思い出。
なんでか、そのサガンの本は日焼けもせずに綺麗なまま表の棚にあったんだよなー。今もよく読み返すけど、そのたびにその子が浮かぶ。
※すっごく余談ですけど、「悲しみよ、こんにちは」ってタイトル、すごく秀逸ですよね・・・ラストを読み切ってから、冒頭を読み返すと、ハッとさせられます。
あと、別の子にもプレゼントは何がいい?って聞かれたので、本!!と回答した結果、誕生日にもらったのが・・・
リラックマ生活~だらだらまいにちのススメ~
っていうイラスト本でした・・・!!
こう書いてみると面白い。もうね、確かにセンスが違う!!そうか、そっちで来たか!!って感じ!
この本は開くとリラックマというくまのぬいぐるみのゆる~~いイラストとコメントが描かれ、「ま・・・いっか!」ってなる本です。読むと一瞬ですが、これは読むと言うよりも、ふと気を抜きたい時に読むものですね。
私が肩に力入りっぱなしだったから、癒しをくれたのかなー。それとも単にはやってたから?
なんでこの本をプレゼントしてくれたんだろうって理由を推理すると、そこがまた楽しい。うれしい!私のことを考えて選んでくれたんだなーって、もうそれだけで嬉しいよね!!
そういえば、田辺聖子さんの「ジョセと虎と魚たち」ももらったなー。あの子はミーハーな子だった・・・好きな本がかぶると趣味が合う気がするのは、あながちはずれでもない、ような??
あとは誕生日じゃないけど、大学生の時に先輩に就活の相談に乗ってもらった時にプレゼントしてもらったのが・・・
アルケミスト―夢を旅した少年
っていう本でした。
いただいた時は、「星の王子様」みたいな本?ってぐらいしかわからないし、私のために本を下さるなんて先輩、本当にほんとうにありがとうございます!!って気持ちでいっぱいで全く気付かなかったんですが、
これ、引き寄せの法則っぽい話し?
なのかな?そんなレビューを目にしたよ、そうなの?久しく読んでないから読みなおそうかな、なんかいいきっかけ!
プレゼントされた本ってやっぱりトクベツな感じ・・・特別な出会いだもんね。
本はあなたを待っている、なんて言葉を前に書きましたが、自分のところにご縁が合ってやってきてくれた本っていうのもまたよいものです。
せっかくなので、私が読んでよかった本でぜひこの本を!!って思ったのを2冊・・・
この2冊は、いろーーんな方がいろいろ表現されている作品ではあるんですけど、
「源氏物語」はプレイボーイうんぬんっていう言葉で語らないで!!この世界観こそ、だよ!!!
とよく友達と語り合っていた思い出(笑)
この作品が好きすぎて、京都に旅行へ行って、ゆかりの地を周るなんてこともやった・・・♪
で、「レ・ミゼダブル」はコゼットもわかるんだよ、確かにストーリー的に良い!それぞれスポットを当てたい人がいる!けど、やっぱりまるごと全部のストーリーを読んでこそ伝わる“人の生涯”を読み取ってこそ、だ!!!
と強く思う次第・・・演劇だとか映画もそれぞれ魅力があるのはわかるけど、「レ・ミゼダブル」はやっぱりジャン・ヴァルジャンの生涯を追ってこその作品だと思うんだよなあ。
家に緑のハードカバーの、たぶん世界なんとか文庫みたいのかな、それがあって、重たいし字が二段で小さいし、堅苦しい文体だしって色々思ったけど、
この作品は、これでこそ伝わるのかも、
って読み終わった時に思った。読んで、読み切ってよかった作品です。
本を違う作品にするとどうしたってこぼれおちるものがありますからねー、それはそれでアリ。ハリーポッターとかも映画にするとしたで、抜けてることたくさんだけど、視覚的情報でこそワクワクときめくものはあるしね。
でも、このこぼれおちているものは想像以上だから、ぜひ両手で思いっきり受けてみてほしいなーって思う。
あー、本が読みたくなってきたー!だいすきだー!
Have a good night!! よい夜を!